不動産便利帳 賃貸安心ガイド

こちらでは、不動産の賃貸における基本的なルールや「知っておくべきこと」等の情報を掲載しています。
あらゆるシーンで、自分に合った住まいを見つけるために必要なポイントを学んでおきましょう。

1. 自分の希望と実際の予算を整理する

まず、部屋を探すにあたって、自分にとって優先すべき条件をはっきりさせておきましょう。
たとえば間取や広さ、特定の設備など、各条件の優先順位を決めておくことにより、不動産会社への希望の伝達がしやすくなるほか、なかなか希望通りの物件を見つけるのは難しい中で、それでも納得のいく物件を見つけるための手がかりとなります。

それと同時に大切なのが、金額面…予算です。
初期費用はもちろんのこと、月々の家賃についても、収入との相談が必要になってきます。一般的に、収入に占める家賃の割合は、全収入(手取り)の30%程度以下に抑えておくのがよいとされています。また、契約時に必要になるお金は、敷金や礼金などの支払いも含め、大体家賃の6か月分が必要になるといわれています。

arrow

2. 家賃の相場を調べる

効率よく、賢く部屋探しをするなら、地域の予算の相場を知っておくことも大切です。
相場は地域ごとにほぼ決まっていますから、たとえば相場が6万円の地域で4万円の物件を探しても見つかる可能性は非常に低いということになります。

また、不動産業界の繁忙期である2月~4月、および9月は部屋数は多くなると同時に競争が激しくなりますので、相場もあわせて割高になる傾向があり、こういった時期的な流れにも注意が必要です。

arrow

3. 情報を集める

インターネットや情報誌でまとめて探すのは、自分の好きな時間に好きなだけ情報を集めることができますし、歩き回る必要もありませんので手軽であると言えます。

一方、不動産会社を直接回っての情報探しは、上記の方法よりも格段に労力が要りますが、インターネットや情報誌に掲載されていないお得な物件情報や、思いがけない発見があったりと、リアルならではのメリットもあります。

それぞれの方法のよさを活かし、たくさんの情報を集めて、満足のいく物件を探し当てるのがよいでしょう。

arrow

4. 物件情報を吟味する

家賃や間取、周辺地域の情報など、物件情報を見るだけでかなりの情報を得ることが出来ます。
物件情報から得られた情報を正しく理解し、かつ上手に利用、補完して自分にあった部屋を探しましょう。

(1)費用面
費用面では、家賃はもちろん、管理費(共益費)や駐車場料金などをチェックし、予算に合った物件かどうかを見てみるとよいでしょう。
さらに、礼金や敷金などの情報も掲載されている場合がほとんどですので、この段階で契約時の初期費用を概算しておくのもかしこい方法です。
また、各種保険料の有無や金額なども記載されていることが多いのでそういった項目をあわせてチェックするのもよいでしょう。

(2)間取図、平面図
間取図(平面図)や専有面積も必ず物件情報に記載されています。ここでは、その物件に希望している広さがあるか、部屋の配置は希望に沿っているかを確認することが出来ます。
ある程度イメージがわいてくるようであれば、実際に家具をおいたところを想像してみるのもよいでしょう。実際に生活を始めたところを想像してくると、ただ間取を見ていただけでは気づけないような落とし穴が以外に多く潜んでいる場合もあります。
また、注意として、古い部屋の場合には、間取図自体があまり正確でない場合があるほか、当然のことながら図面と現地で異なる場合もありますので、気になった物件の場合には、必ず実際に現地を見せてもらうのが賢い物件チェックのやり方と言えます。

(3)周辺地図
周辺地図も記載されている場合には、その物件のある場所がどんな雰囲気の所かを地図から想像してみるのもよいでしょう。
実際に下見を行ったときに得られる情報が一番信頼性のあるものですので、ここでは地図を参考に下見時にはどこを見るか決めておくなどすると効率的です。
たとえば女性の場合、駅や最寄のバス停からの道筋の夜間の状況などがわかると、安心感も増すと思います。

(4)キャッチコピー
日当たり良好、眺望抜群など、物件の特徴をまとめたキャッチコピーはあくまで参考程度に留めておきましょう。
日当たりにしても、眺望にしても、どの程度からを「良い」と思い、「悪い」と思うかは、個人の感覚によるところが大きいからです。
実際に下見を行って、自分の物差しで判断をするか、具体的な情報を担当者に聞いてみるのもよいでしょう。

arrow

5. 物件を下見する

下見の際には、不動産会社に予約を入れるなどしておくようにしましょう。
実際に見て、触れてみることにより、部屋の雰囲気や周辺の環境など、感覚的にも多くの情報を得ることが出来ます。

(1)物件からよく利用する施設までの環境を検証する
物件情報や広告などに記載されている「徒歩○○分」などの情報は、実際に歩いて測られたものではなく、距離から80メートルを1分として計算で割り出した数値です。
実際に自分の足や、そこで生活を始めた際に使用する交通手段を使って、実際にはどのくらいの時間を要するのか検証してみるとよいでしょう。

また、あわせて建物周辺の死角や、その死角となる場所に外からの侵入をたすけるようなもの(足場になるようなものなど)が無いかどうかなど、防犯の観点からのチェックなどもあわせて行うとよいでしょう。

(2)建物の状態や雰囲気をチェックする
部屋を見る前に、建物の敷地内に入っただけでも得られる情報もあります。
たとえば、ゴミ集積場や廊下、駐車場などの共有スペースが汚れていないかなどを見ることにより、住民のマナーや、物件自体の環境のよしあしを推し量ることができます。

(3)実際の部屋をチェックする
いよいよ部屋のチェックとなります。
広さや間取はもちろんのこと、全体的な雰囲気や、実際の日照の様子、取り付けられた窓の高さなど、ここでは様々な情報が得られます。
特に日照は大切な要素のひとつですので、周りの建物の高さとの兼ね合いや、時間帯や季節による日照の違いなどを考慮に入れながら、慎重にチェックしましょう。

また、ある程度検討が付くようであれば、ベッドなど大き目の家具の配置などを想像してみたり、生活導線を描いてみたりしてみるのも参考になるでしょう。

arrow

6. 契約

これだ!という物件に出会えたら、いよいよ契約のときが近づいてきます。

(1)申し込み
契約の前に入居の申し込みを行います。
この申し込みをもとに、入居審査が行われます。入居審査の結果はおよそ1週間ほど見ればよいでしょう。

この段階で、場合によっては申込金が必要になることもありますので、そのときにはきちんと預り証を発行してもらいましょう

(2)契約に必要なもの
契約には、次の書類が必要になります。
契約に備え、あらかじめ準備しておくと、様々な手続きをスムーズにおこなうことができます。

1. 入居する人の住民票
2. 入居する人の収入を証明する書類(源泉徴収表など)
3. 保証人の保証書
4. 保証人の印鑑証明書(場合により必要)
5. 契約時に必要なお金の用意

同時に契約の際に渡される契約書には、隅々まで目を通すようにしましょう。
後に何かしらのトラブルの際、契約書を盾にされる場合がありますが、「読んでいなかった」「気づかなかった」は理由にはなりません。

以上の流れを参考に、あなたにあったお部屋を探しましょう!